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アマゾンEC2は〇八年十二月、アメリカについで二つ目の拠点となるヨーロッパへの拠点拡大を発表した。これによりEU圏のユーザー、開発者はEC2のリソースを有利に使えるようになる。つまり、アメリカのユーザーが米国設置のサーバーを利用するのと同様に、これからは米国のサーバーとのデータの往復なしに、欧州設置のサーバーとの往復で済むので、距離による情報の遅延を感じずに済むようになるだろう。
また、2009年二月に東京で開かれたクラウド・コンピューティングフォーラムで、講演したアマゾンの幹部は、EC2のアジアへの展開も考えていると言及している。場所については今のところ明らかにされていないが、日本を通過してアジアの別の都市に行く懸念もある。ぜひ日本に設置してほしいものである。グーグルについても不安がある。グーグルは今のところ世界のデータセンターの数や拠点数について明らかにしていない。
利用する側も自分の利用するアプリケーションがどこのサーバーで処理されて、どこのデータセンターに保管されているか、分かってはいない。もちうん、どこのサーバーを使ってほしい、などとサーバーを選ぶことはなかなかできないところである。それがクラウドコンピューティングだと言われれば、黙って引きドがる以外はない。専門誌などに掲載されている情報などによれば、日本にもデータセンターが配置されているようである。試しにテストしてみる。国内の筆者の端末からグーグルサーバーの応答状況を確認してみると、他のベンダーのサービスで、国内のサーバーで処理しているのと、ほぼ同じ程度の遅延時間である。
注目情報
サービスプロバイダー事業にも積極的に乗り出している。ネットワークを通じて、アプリケーションソフトウェアを提供するクラウドビジネスである。2008年にはシリコンバレー初の電話会社として、Webベースの音声アプリケーションを提供しているリビット社を買収したが、二〇〇九年四月、そのサービスを英国内で初めて独占的にセールスフォース・ドットコムに対応させることを発表した。
クラウドの雄、セールスフォースの取り込みである。BTのビジネスアプリケーションズのサイトを覗くと、前述したセールスフォース、ネットスイートの他に、「BTスマート・マーケティング(eメールによるマーケティングの効果を測定するアプリケーション)」「BTeシグネチュア(電子署名を行うアプリケーション)」「GoToMyパソコン(リモートデスクトップ)」など様々なビジネスアプリケーションを展開している。